今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.721「おもやい会」

毎月クリニックで・一歳お誕生日会を開催している。

赤ちゃんがお母さんと共に一年ぶりに帰ってきてくれた。

みんな同じ月に逢いに来てくれたお友達。

体重も身長も髪の長さもみな違う。

違って当たり前。

違って良し。

比べない。

「み~んな同じ体重身長髪の長さだったら・こわいよねぇ~」の

私の発言にお母さんたち・大笑い。

比べない。

みなちがう。

おかえり。

ありがとう。

Vol.719「お別れ」

最近“もの”との別れを意識するようになった。

若い頃は・そこまで考えていなかった。

磨り減ったリップクリーム。

昔なら無言でごみ箱へドロップイン。

今では・・。

「ありがとうございました」。

「お世話になりました」。

と・そっとごみ箱の中に入れる。

一礼までする。

“もの”とのお別れも雑にしてはいけない気がする。

役目を果たした・終えたものにお礼を告げる。

想いを伝える。

大事であると感じる。

助けて貰った・支えて貰った感謝を伝えなければ失礼だと感じる。

もの言わぬ小さな道具に労いを添えてお別れする。

大事。

大事なこと。

Vol.718「一目」

お母さんは重い糖尿病を患っていた。

しかし無事に男の子を出産。

母一人子一人。

母子の幸せな日々。

けれど母の糖尿病は悪化。

間もなく母は光を失った。

失明。

盲目の母の子育て。

親子は寄り添い苦難を乗り越えた。

やがて息子は立派に成人。

母の願いはただ一つ。

立派に成長した息子の姿を一目みたい。

叶わぬ夢を笑い飛ばした。

これからも母子の日々は続く。

決して不幸ではない。

笑い声が絶えない母子の食卓が今日も暮れていく。

Vol.717「こころ変わり」

初めての妊娠・出産。

赤ちゃんがお母さんを選んでやって来てくれた。

お母さんだけではなく・赤ちゃんも何でも初めての経験。

戸惑う事が当たり前。

二人目の赤ちゃんがやって来た。

育児をしながらの妊娠・出産。

大変だけど・幸せな毎日。

三人目がやって来た。

初めての男の子。

お姉ちゃん二人もとっても嬉しい。

初めて・二人目・三人目。

お母さんのこころは・変化。

育児を通した・素敵なこころの変化。

こころ変わりに・私たちは寄り添う。

大丈夫。

みんなが応援している。

Vol.716「本番」

世界記録保持者が勝つとは限らない。

ワールドチャンピオンが優勝する訳でもない。

ベテランが好成績を収める保証はない。

新進気鋭が必ずしも調子良いとも言えない。

チャンスは一度。

一発勝負。

みんな金メダルが欲しい。

四年に一度。

勝負は時の運。

勝者はただ一人。

神様は誰かに微笑む。

Vol.715「赤ちゃんの・・」

私はいつも赤ちゃんを中心に考える。

赤ちゃんがとてもとっても大好きだから。

だから・赤ちゃんが選んだお母さんお父さんもとても大切な存在。

だから赤ちゃんのお母さんお父さんが選んだ

赤ちゃんのおばあちゃんおじいちゃんもとっても大切な存在なのです。

『良平先生はいつも赤ちゃんの・・と表現されますよね』。

『それがとても印象的です』。

と・私はよく言われる。

そう。

その通り。

だって・みんな赤ちゃんの大切な人たちなんですから。

Vol.714「美しい」

朝元気に笑顔で挨拶するスタッフは美しい。

先輩に指導受ける学生の真剣な眼差しは美しい。

赤ちゃんと一緒に陣痛を乗り越えるお母さんは美しい。

ごくごく元気におっぱい飲む赤ちゃんは美しい。

頑張る人は美しい。

輝いている人は美しい。

Vol.713「ハイタッチ」

たなべクリニックでは・毎朝365日院長スタッフ間全員で

笑顔でハイタッチを行う。

片手を高く上げて満面の笑みで元気よく

「今日も一日よろしくお願いします!」。

365日・本気の本番がスタートする。

終業の際も元気よく

「お疲れさまでした!」とハイタッチ。

手と手。

こころとこころを繋いでハイタッチ。

Vol.712「内気なお母さん」

シャイなお母さんがいる。

人前で話すのが少し苦手なお母さんがいる。

「心配なことない?」。

「不安なことない?」。

って・私が尋ねても小さな声で『いえ・・別に・・』と囁く。

そんな時は。

奥の手を。

大好きな赤ちゃんのお写真をこっそり撮っておく。

そっ~とお母さんにお見せする。

『あら~かわいい!』。

『いつ撮ったんですか!』。

「あげる!」。

『いいんですか!』。

『ありがとうございます!』。

お母さんにっこり。

ニッコリにっこり。

それから会話も弾む。

心配なこと・不安なことがた~くさんお口から出てくる。

えがお・エガオ。

赤ちゃんの魔法。

お母さん嬉しいと赤ちゃんもうれしい。

Vol.711「細目」

出張先で当地のお土産を買うためにお店に入った。

満面の笑みで店員さんが迎えてくれた。

眼がなくなる程の笑顔。

いつも細目になる程笑顔でお客様を出迎えてあるのだろう。

目尻の小皺にその方がいつも笑顔である証がある。

「ありがとうございました」。

細目の笑顔と共に見送ってくれた。

初対面での満面の笑み。

魔法の笑顔がやさしさとここち良さを運んでくれる。