今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.845「大丈夫」

退院前日の廻診。
お部屋のドアをノック。
赤ちゃんを抱っこしているお母さん。
お母さんと私のアイコンタクト。
「何か心配なことない?」。
笑顔で問う私。
しばし沈黙の後・お母さんは『大丈夫です・・』の一言。
大丈夫じゃないよね。
大丈夫じゃなくていいの。
大丈夫じゃないのが当たり前。
頑張らなくていいの。
もう十分頑張ってるんだから。
何でも聞いていいの。
遠慮なく不安を口にしてね。
だって・わからない事がわかんないんだから。
あるがままでいいよ。
あなたは一人じゃないから。
私たちはいつもここにいるからね。

Vol.844「ソーシャルディスタンス」

ポテトチップス食べて・欠片が床に落ちたけど拾わずそのままにしていた。
就寝前にウーロン茶を飲んだコップをテーブルの上にそのままにして寝た。
家内が取っておいた新聞のチラシを捨ててしまった。
そんな時・・。
家内はご機嫌斜め。
『何か言うことないの?』と私の面前に迫ってくる彼女。
「ソーシャルディスタンスをお取り下さい」と無力に抵抗する私。
ごめんなさい。
以後気を付けます。

Vol.843「ファミレスあるある」

ファミレスあるある。
実は間違った接客用語がとても多い。
みなさん。
チェックしてみて下さい。

○入店
正:「ご来店くださいましてありがとうございます」
誤:「ご来店いただきましてありがとうございます」

正:「こちらでお待ち下さい」
誤:「こちらでお待ちにいただく形になります」

○注文
正:「こちらで召し上がりますか?」
誤:「こちらでお召し上がりですか?」

正:「どちらになさいますか?」
誤:「どちらにいたしますか?」

正:「〜でよろしいでしょうか?」
誤:「 〜でよろしかったでしょうか?」

正:「Aセットをご注文のお客さま」
誤:「Aセットのお客さま」

正:「ご注文の品は以上でしょうか」
誤:「ご注文はお揃いでしょうか?」

○会計
正:「1000円でございます」
誤:「1000円になります」

正:「〜円頂戴します」
誤:「~円から頂戴します」

間違いが結構ありますよ。
みなさん。
正しい日本語を使いたいですね。
美しい日本語を意識しましょう。

Vol.842「ポーカーフェイス」

『良平先生!いつ寝てるんですか』。
『いつ休んでるんですか』。
患者様からよく尋ねられる。
寝れる時に寝る。
休める時に休んで・食べれる時に食べてます。
私も生身の人間ですから。
機械で動いてる訳じゃない。
でも大好きな赤ちゃんに毎日逢えるから・楽しくてしょうがない。
だけど悩みだってある。
考え込む時だってある。
それでもお家帰って玄関のドアを開ける時は・毎日元気にただいまを言う。
家族とも・いつも笑顔でいたい。
『元気ないね』。
あら?!
さすが奥さま。
見破っちゃった。
大丈夫。
心配ないよ。
いただきます。
今日もおいしい晩ごはんありがとう。

Vol.841「繋ぐ・繋げる」

お母さんを選んでやってきてくれた赤ちゃん。
赤ちゃんは健やかに成長し成人女性となった。
彼女もお母さんに選ばれた。
「おめでとうございます」と私。
『良平先生!赤ちゃんを取り上げてくれて・ありがとうございます』。
『私も良平先生に取り上げてもらいました!』。
二重の喜び。
二重の祝福。
次は・この赤ちゃんがお母さんとして選ばれる日を楽しみに。
楽しみに私は待ってるから。

Vol.840「更にもっと」

ある本を読んだ。
誰もが大なり小なりダイエットしたい。
「よし!瘦せよう」と想う。
これがダメらしい。
何故なら・・。
「よし!瘦せよう」は・今太っている事を自覚している表れだそうだ。
これじゃあ・痩せないらしい。
だから・・。
瘦せようじゃなくて、「もっと痩せよう」がいいらしい。
そのこころは・・。
今も少~し瘦せてるけど・もう少しもっと痩せよ~うって
気持ちがなるらしい。
なるほど。
考え方次第。
捉え方次第。
プラス発想でいこうじゃないか。

Vol.839「一期一会」

養護施設に勤める女性。
施設に引き取り手のない男の子がいた。
彼女は彼を引き取り育てる決心をする。
周囲の大反対。
「一体何を考えているの?」。
「彼の人生を背負う覚悟はあるの?」。
彼女の決意は揺るがなかった。
彼と彼女の二人の暮らし。
大学まで進学させた。
一流企業に就職も決まった。
生涯彼女は独身を貫いた。
彼は就職先へ一人上京する。
別れの朝。
いつもの日常。
二人向き合い朝食。
交わす言葉もまばら。
「身体に気をつけて」と彼女。
『うん・わかった』と彼。
アパートの玄関先で見送り。
彼女は駅まで見送りには行かない。
振り返らず家を出る彼。
出逢いに偶然なし。
一期一会。
全てのことには意味がある。

Vol.838「以心伝心」

お産は・赤ちゃんとお母さんの人生最初の共同作業。
いつもなら赤ちゃんとお母さんに寄り添い・応援してくれる赤ちゃんのお父さんや
家族が傍にいてくれる。
しかしコロナウイルス感染のため・お産の立ち合いができない。
寄り添うクリニックスタッフは・全力で母子をサポートしている。
元気に赤ちゃんが逢いにくる。
その姿を電話で動画で家族に伝える。
電話の向こうから家族みんなの祝福の声がいっぱい届く。
離れていても手を握れなくても・こころは繋がる。
みんなの声は赤ちゃんにも届いている。
こんな状態だからこそできる事がある。
届ける想いはいつだって同じ。

Vol.837「勝ち負け」

家内と口論。
互いに自己主張。
相手の非を攻撃し・自身の正当性を押し付ける。
子供と口論。
上から目線で・親の言い分を押し付ける。
認めない。
譲らない。
つまらない論点の勝ち負けに拘る。
勝って・どうなる?!
後味悪いだけ。
止めよう。
そこに幸せはない。
勝つか負けるかより・幸せであるかと考えよう。
幸せであるかをこころの衷心に置こう。

Vol.836「月光」

もう逢うことは叶わない。

もう二度と声も聞くこともできない。

それでもあなたを想う。

見上げるこの月をあなたも見ていたはず。

あなたが見上げていた同じ空同じ星に想いを馳せてあなたを想う。

今までも。

これからも。