Vol.845「大丈夫」
退院前日の廻診。
お部屋のドアをノック。
赤ちゃんを抱っこしているお母さん。
お母さんと私のアイコンタクト。
「何か心配なことない?」。
笑顔で問う私。
しばし沈黙の後・お母さんは『大丈夫です・・』の一言。
大丈夫じゃないよね。
大丈夫じゃなくていいの。
大丈夫じゃないのが当たり前。
頑張らなくていいの。
もう十分頑張ってるんだから。
何でも聞いていいの。
遠慮なく不安を口にしてね。
だって・わからない事がわかんないんだから。
あるがままでいいよ。
あなたは一人じゃないから。
私たちはいつもここにいるからね。