Vol.825「おやすみなさい」
我が家のルール。
「おやすみ」じゃなくて『お休みなさい』。
”早く寝ましょう”のメッセージ。
明日学校や仕事が休みだって・早寝早起き。
おやすみなさい。
健やかに朝を迎えよう。
<毎週更新>良平院長のコラム
我が家のルール。
「おやすみ」じゃなくて『お休みなさい』。
”早く寝ましょう”のメッセージ。
明日学校や仕事が休みだって・早寝早起き。
おやすみなさい。
健やかに朝を迎えよう。
お父さん。
オムツ替える。
ミルク作る。
抱っこしてあやす。
寝かしつける。
育児は手伝うものではなく・共に行うもの。
でも・・。
赤ちゃんのお世話はお母さんが主でしてくれる。
お父さんの育休とは・家事休。
家事をお父さんが主でやってくれる事が・育児休暇かも。
赤ちゃんが・そう言ってたような気もする。
少し考えよう。
更に考動しよう。
ひ孫が元気に逢いにきた。
赤ちゃん退院の日。
ひいおばあちゃん・おばあちゃんが迎えにきてくれた。
赤ちゃん・お母さん・おばあちゃん・ひいおばあちゃんの揃い踏み。
4世代。
思わず一緒に写真撮らせて戴きました。
ひいおばあちゃんから繋ぐ・たなべクリニックでの命のバトン。
素晴らしい。
素敵。
ありがとうございます。
繋ぐ・繋げる。
仕事終わって帰宅。
誰もいない。
分かってる。
家内と子供はお出かけ。
帰りは遅い。
ゆっくりお風呂に浸かる。
「極楽ごくらく」。
響く我が声。
風呂上がりに仁王立ちで牛乳一気飲み。
「ぷはぁ」。
静寂の中に我が声。
静かにリビングで読書。
進まない時間。
ゆったり出来そうで出来ない空間。
漂う私。
微かに家族の声。
「おかえりぃ~!」。
一気に広がる我が家の声。
お帰り。
遅かったね。
いや早かったね。
お風呂沸いてるよ。
寒かった?
お帰り。
お腹空きました。
息子から相談。
友達が少なくて・悩んでいるらしい。
「100人の友達より1人の親友がいれば良い」と・アドバイス。
彼には何でも話せる友人がいる。
意気投合して・絆の有る友人が一人でもいれば充分。
メールじゃなくて・電話じゃなくて。
直接逢いたい人が・こころの友である。
私にお菓子をくれる女の子。
お腹の赤ちゃんとお母さんの健診にいつも付いて来てくるお姉ちゃんに
私がお菓子をあげるから。
お手紙を私にくれる男の子。
私がいつもお返事を書くから。
『いつもありがとうございます良平先生』とお母さんたち。
だってお友達だもん。
お姉ちゃんお兄ちゃんは私の大切なお友達。
「またおいでよ」のハイタッチ。
お母さんに逢いに来た・その日からあなたたちと私はお友達。
100歳を目前に・その方は天国に召された。
子供たち・孫・ひ孫・多くの親族が彼女との別れを惜しんだ。
幼子が家族に問う。
『おばあちゃんはどこに行くの?』。
「お空に旅立ってお星さまになるの」。
『おばあちゃん・足が悪かったから歩いてお空に行くのは辛くない?』
子の想いにみんなが応える。
「おばあちゃんが安心できるように・みんなで鶴を折ろう」。
たくさんの折り鶴が彼女の棺を飾った。
葬儀の後・傍らに一羽の鶴。
「おばあちゃんをちゃんと乗せて天国へ連れて行ったって・報告に来たんだよ」。
その答えに安堵する幼子。
空高く・想いは深い。
自我に目覚める頃。
こどもたちはだだをこねる。
泣きながらイヤイヤする。
時にお母さんのお叱りを受ける。
「お母さんなんて・大嫌い!」。
なんて・・言っちゃう。
けれど・丸まってすすり泣く我が子に
「お母さん大好きだよね」とそっと囁く。
無言で頷く我が子。
抱きしめる。
泣き止むまで・ぎゅっと抱きしめる。
家内と二人久し振りに電車に乗った。
少し混んでた車内。
一つ席が空いた。
若いカップルの横。
家内を促し座らせる。
程なくカップルの男の子が席を立つ。
「どうぞ・・」。
私は席を譲られた。
「あ・ありがとう」。
私は軽くその子に会釈し家内の隣に座る。
微笑む妻。
やや苦笑の私。
若い二人は私たちより先に電車を降りた。
小さな親切。
初めての経験。
まさかこんな日がこんなに早く私に訪れようとは。
家内と電車を降りる。
エスカレーターは使わず颯爽と階段を降りる。
微笑む家内。
無言の私。
背筋伸ばして我が家へ歩く。
50歳を過ぎると食事の際・ふと箸が止まる時がある。
天国に召される・その日まで一体あと何食口に運ぶのだろうと・・。
有難く頂かねば。
有難くご馳走さまをせねば。
家族と笑って食卓を囲みたい。
食の大切さを家族で分かち合いたい。
笑食。
昨日も今日も。
そして明日も。