Vol.985「全体会議」
たなべクリニックでは半期に1度「全体会議」を開催する。
原則全スタッフが一堂に会して「クリニックの向かうべき方向」を確認する。
院長・部長・課長の講話を聴く。
「誰もが愛されて・守られて・想われて・抱きしめられて・育つ」。
院長からの強く・揺るぎないメッセージがスタッフに響いた。
『育児こそ・世界で最も重要な仕事である』を企業理念とする・たなべクリニック。
不易流行。
<毎週更新>良平院長のコラム
たなべクリニックでは半期に1度「全体会議」を開催する。
原則全スタッフが一堂に会して「クリニックの向かうべき方向」を確認する。
院長・部長・課長の講話を聴く。
「誰もが愛されて・守られて・想われて・抱きしめられて・育つ」。
院長からの強く・揺るぎないメッセージがスタッフに響いた。
『育児こそ・世界で最も重要な仕事である』を企業理念とする・たなべクリニック。
不易流行。
息子は現在大学病院勤務。
当直明けで久しぶりに我が家に帰ってきた。
私はお産があり・深夜に帰宅。
既に息子はベットの中・夢の中。
息子が幼き頃・私が深夜に帰宅した時同じように彼は夢の中だった。
あの時の幼き日の寝顔。
医師となった今の寝顔。
親にとっては同じ寝顔。
「ただいま」。
はだけた毛布をそっと掛ける。
「おやすみ」。
お帰り。
いつもあなたを見守っているよ。
今までもこれからも。
一人娘が結婚した。
気さくな青年と結婚した。
時々実家に帰って来る。
『お母さん元気!?今日帰ってくるね』。
『泊まるかもしれない・旦那も』と娘から昼過ぎに一報入る。
帰ってくる!
旦那も一緒!!
泊まるかも!!!
急いで夕飯準備。
彼の着替えは?もしかして準備必要??
急いでユ○クロに走る。
下着買う。
勢いでパジャマも買っちゃった。
思わぬ出費。
「いつもこうだと思うなよ・・」と・こころで叫ぶ。
『いただきます!美味しいですお母さん!』。
『着替えから・パジャマまでありがとうございます!』と・義理の息子の弾む声。
引き攣る私の笑顔。
帰っていった。
疲れた。
でも・・。
またおいでよ。
私は、物とよくお話をする。
「おはよう!歯ブラシさん!今朝も歯磨き宜しくお願いします」。
「髭剃りさん!おはよう!今日もばっちりお願いします」。
出逢いもあれば・別れもある。
「リップクリームさん・今まで何百回とありがとうございました」。
「新しいリップクリームさん!今日から宜しくお願いします」。
ものにも命があると考える。
お世話になったものには・感謝したい。
ありがとうを伝えたい。
物言わぬあなたと共に過ごしているから。
あるテレビ番組を観た。
芸能人が高校生の恋愛相談に乗る企画だった。
相談者は男子高校生。
好きな女子に告白して・振られたらしい。
傾聴するのは・20代のアイドルグループのメンバーの一人。
『僕に良いところがないから・振られたんですよね』と高校生。
「そんな事はない!良いところばっかりじゃないか!!」とアイドル。
彼は高校生のチャームポイントを幾つも挙げる。
背も高い。
眉毛も凛々しい。
笑顔が良い。
優しそう。
「君には良いところしかないじゃないか」と褒め称える。
お世辞じゃない・真摯な態度を感じた。
長所のみを見ている印象だった。
二流は短所を見る。
一流は長所を探す。
超一流は長所しか見ない。
アイドルの彼の目線はとても素敵だった。
日毎に暖かくなる日々。
しかし夜風が冷たい夜もある。
夜間クリニックに出向く私に家内が手袋を用意してくれた。
『寒いから夜中出勤の際は・手袋をはめてね』と妻。
有難い。
はめてみる。
暖かい。
「どこで・いつ買ってきたの?」と私。
『100均で』と家内。
「100均?じゃあ・この手袋100円?!」とちょっとおののく私。
100均おそるべし。
100円で・この暖かさ。
て言う事は・1指10円?!
嬉しいやら・びっくりするやら。
少し複雑。
でも暖かい。
家内の気持ちも入れて・100円プラスα。
新しい事を提案すると・波風が立つ。
新しい事に挑戦するには・パワーがいる。
しかし・変化は必要。
立ち止まっていては・退化する。
だから・一石を投じる。
波紋は必要。
前へ進もう。
成長しよう。
波風立てて・一石を投じる。
私たちはプロなのだから。
超一流を目指すプロフェッショナルなのだから。
開院100年を越えた・たなべクリニック。
たくさんのスタッフが・たなべクリニックを支え続けてくれている。
初代院長時代に入職し3代に渡り・50年以上も就労して下さった方もいる。
親子2代で・たなべクリニックを守ってくれている方もいる。
入職した新人が生まれる前から・頑張ってくれているスタッフがたくさんいる。
有難い。
繋ぐ・繋げる。
たなべクリニックは・たくさんの想いと共に歩み続けている。
診察に来られたお母さん。
「お兄ちゃん・お姉ちゃんは元気ですか?」と私。
『はい・とっても元気です!喧嘩ばかりして大変です』とお母さん。
いいじゃない。
喧嘩できる相手がいるなんて。
しあわせ・幸せ。
別のお母さん。
「赤ちゃん・大きくなりました?」と私。
『はい・三歳のお姉ちゃんが赤ちゃんのお世話をしたがって・ハラハラしています』とお母さん。
いいじゃない。
お姉ちゃんが赤ちゃん大好きで。
しあわせ・幸せ。
うれしい・嬉しい。
幸せ・しあわせ。
たなべクリニックスタッフが看護学校を卒業。
晴れて看護師となる。
初めての採血。
初めての注射。
ちょっと緊張。
少しドキドキ。
誰にだって・はじめてはある。
私だって・初めてはあった。
でも大丈夫。
サポートしてくれる先輩がいる。
指導・教育してくれるスタッフがいる。
育てていこう。
育っていこう。