今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.886「想いには想いを」

キッチンスタッフが退職した。
短い期間ではあったが・とても美味しい食事を毎日提供してくれた。
彼女が作る食事を入院患者様はとても楽しみにしてくれていた。
退職の日。
彼女から素敵なプレゼントが配られた。
お手製のお菓子と感謝のメッセージカード。
スタッフ全員にひとつずつ包装されていた。
後日スタッフ一人一人から感謝のメッセージカードが彼女に届けられた。
彼女は大切なたなべクリニックファミリー。
一期一会。
想いには想いを。
ありがとう。
また逢う日を楽しみに。

Vol.885「う○ち」

腰痛に悩まされる妊婦さんは少なくない。
よって・骨盤矯正ベルトをお勧めしている。
私も長年骨盤矯正ベルトを愛用している。
私はベルトを利用するようになり・便通が良くなった。
毎日快便である。
それが嬉しくて・その事をスタッフにも報告した。
『良かったですね・先生』。
「実は・私もそうなんですよ」と・スタッフ。
スタッフと・う○ちの話も出来る事が正直私は嬉しい。
何でも話せる。
こころ許せる関係は・とても幸せ。
今日も便通良好。
報告しなくちゃ。

Vol.884「すもう」

息子がやんちゃ盛りの頃よく相撲を取った。
私が大きく投げられ転がり負けると・とても喜んだ。
「強いなぁあ~」の父の一言が更に熱戦を盛り立てた。
彼が成長し・高校生となった。
久しぶりの再戦。
がっつり四つに組むと・力強い彼の引きに後ずさりした。
手加減しながら父と組む息子。
大きくなった。
立派になった。
頼もしくなった。
真っ直ぐ伸びよ。
父はいつでも迎えうつ。

Vol.883「オンライン」

スマートフォン。
この小さな箱が世界と通じている。
日本の九州の小さな田舎町に暮らす私。
私はここにいて世界中の会った事もない人々と会話できる。
地球上の行った事のない場所の風景を体感できる。
とても素晴らしい事であると感じる。
けれど少し怖い気もする。
小さな箱の扉を開けるのは私。
勇気と好奇心と良識を持って・扉を開けよう。
決断はいつも自分自身にあるのだから。

Vol.882「ゆりかご」

赤ちゃんがお母さん・お父さんに逢いにきてくれた。 
けれど・産声のない天使だった。
三人で旅行したかった。
我が子の写真を抱いて飛行機に乗った。
連れて来てあげれなかったと涙した。
すると・一人のキャビンアテンダントが歩み寄った。
我が子の話をした。
飛行機を降りる際・たくさんのおもちゃと搭乗員全員の
メッセージカードを贈られた。
ホテルにチックインして・部屋に入った。
我が子の写真を飾った。
客室係が尋ねたので・我が子の話をした。
食事に出かけ・レストランに入店した。
テーブルに写真を置き・我が子にはお子様ランチを注文した。
注文を受けた店員に我が子の話をした。
三人分の料理が運ばれてきた際「三人でお写真撮りましょう」と
店員が声を掛けた。
食事を済ませホテルの部屋に戻ると・我が子の写真が
たくさんの花で飾られていた。
両親の深い悲しみを私たちは・100%共有できない。
けれど・寄り添うことはできる。
きっとできる。

Vol.881「ばあばのお仕事」

お孫ちゃんがおばあちゃんに質問。
『ばあばのお仕事って、どんなの?』。
「ばあばのお仕事はね・お母さんたちにおいしいご飯を作ること」。
「た~くさん食べてもらって・おいしいおっぱいを赤ちゃんに飲ませてもらうの」。
『ふぅ~ん』。
『ばあば・すごいね!』。
孫の素朴な質問が・自身の仕事と向き合う機会をくれた。
「そうだ!私は毎日おいしいご飯を作る」。
「たくさん食べてもらって・赤ちゃんとお母さんを幸せにする!」。
孫が改めて気付かせてくれた・私の仕事の誇り。
昨日も・今日も・明日も。
幸せご飯を私は作る。

Vol.880「学びと気づき」

毎日の一期一会。
様々な年齢・背景を持った患者様が通院される。
想いも不安も百通りある。
クリニックスタッフに対しても色々なご意見を頂く。
時に励ましのお言葉。
時にお叱りのお言葉。
スタッフも人間。 
お言葉に喜び・落ち込む事もある。
けれどたなべクリニックスタッフは受け入れ・前向きに捉える。
全ては自己成長の糧となる。
そこに学びと気づきがある。
様々なお言葉に感謝する。
今日も胸を張り・顔を上げ・笑顔を絶やさない。
今日も一期一会が待っている。


Vol.879「母の想い・父の願い」

卒業の春。
就職の春。
息子が社会に旅立つ日がやってきた。
中高6年間の寮生活。
大学に進学し・晴れて卒業。
中高時代・たまに帰って来る我が子。
家内は腕によりをかけて料理を作った。
帰り際・夜食などを持たせて寮へ送り届けていた。
彼が寮に戻ると・妻は決まって数日寂しそうに日常を送っていた。
帰省に喜び・帰寮すればこころに小さな穴が空く。
そんな息子が社会人となる。
巣立つ日に・彼の母はとても晴れやかな顔をして送り出していた。
彼女の中で・ひとつの区切りがあったのだろう。
敢えて・その心境の変化を聴かないでおこう。
母と息子。
息子からの電話。
楽しく会話する母のその姿は変わらない。

Vol.878「おかえり」

初診の患者様。
妊娠していたら・たなべクリニックでお産がしたいとの事。
診察。
「おめでとうございます」と私。
ニコッと微笑んだ患者様。
おもむろに母子手帳を差し出した。
『私が産まれた所でお産したかったから』と彼女。
お産に立ち会った医師の名前は私。
お帰りなさい。
おめでとう。
繋ぐ繋げる大切ないのち。

Vol.877「想定の内と外」

三姉妹。
今朝も元気に保育園に登園。
のはず。
出勤前のお母さん。
今日も戦いのゴングが鳴る。
着替えない。
うんちする。
おもちゃの取り合い。
車乗らない。
大丈夫。
想定内。
母は先回りして迅速対応。
時々想定外勃発。
大丈夫。
母は新規の想定外を想定内へインプット。
母は強し。
今日も一日が始まる。
そして終わる。
母の疲労も姉妹の寝顔でチャラ。
明日は必ずやって来る。