Vol.746「アプリ」
外食するとお会計で
『当店のアプリはお持ちですか』と尋ねられる。
衣料品店で買い物すると
『当店のアプリはお持ちですか』と聞かれる。
以前はにこやかに
「いいえ」と返していた。
でも最近は。
“黙ってガラケー差し出し”に出る。
『失礼しました』の笑顔に笑顔で返している。
スマホデビューするかなあ。
誰か背中を押してちょ~だい。
<毎週更新>良平院長のコラム
外食するとお会計で
『当店のアプリはお持ちですか』と尋ねられる。
衣料品店で買い物すると
『当店のアプリはお持ちですか』と聞かれる。
以前はにこやかに
「いいえ」と返していた。
でも最近は。
“黙ってガラケー差し出し”に出る。
『失礼しました』の笑顔に笑顔で返している。
スマホデビューするかなあ。
誰か背中を押してちょ~だい。
開院100周年を迎えた・たなべクリニック。
たなべクリニックを支えてくれた元スタッフ・卒業生を招いて
100周年記念祝賀会を開催した。
懐かしい顔が一堂に会して・たなべの歴史を振り返った。
守ってくれてありがとう。
想ってくれてありがとう。
出逢いに偶然なし・全て必然。
一期一会に感謝。
絶対的な存在。
必要不可欠な存在。
皆さまが育ててくれた・たなべクリニックが「社」になる日まで。
今までもこれからもお役目を果たしていく。
私はいつもここにいます。
息子と久しぶりに一緒にお風呂に入った。
気遣う息子。
気遣いに気付かないように気遣いする私。
他愛ない会話と沈黙。
その繰り返し。
「先に風呂をあがるよ」と私。
『あの・・お父さん・・』と息子。
聞きたいことは・言いたいことは最後に言う。
もう一回湯船につかる。
父と息子。
湯煙に見え隠れするこころと身体。
男同士はよい。
私たち夫婦は今年銀婚式。
「良く頑張ったなあ~25年」と私が知人に呟いた。
『お互い様ですよ』と即答の知人。
知人とのそのやり取りを家内に報告。
『その通りよ』。
『互いが互いの分からない所で貢献してるのよ』と家内。
ほぉ~。
深いお言葉。
そっかあぁ。
そうなんだ。
お互い様。
お陰様。
感謝。
感謝。
いただきます。
大勢の仲間たちと食する宴の席。
盛り上がる・いただきます。
ひとり手を合わせて頂く食事。
ゆっくり静かに・いただきます。
素敵なレストランでの会食。
楽しい会話と・いただきます。
アウトドアでの手作り料理。
ここち良い・いただきます。
どんな場所でも・大勢でも・ひとりでも。
「いただきます」から始まる。
いただきますが・美味しい一口を運んでくれる。
いただきます。
ごちそうさま。
キーホルダー。
日常生活に必要な最低限の鍵を付けている。
それでも6~7個の鍵はラインナップ。
日常使いの鍵たちだから・頭の中に使用箇所をインプットしている。
だから大丈夫。
な・はずだった。
しかし日常使いでも使用頻度が低い鍵もある。
活躍する機会の少ないあなた。
う~ん。
あなたは誰?
あなたは何処の人?
鍵に問いかけても答えなし。
大丈夫。
いつか出逢う時が来る。
きっと来るはず。
その日まで・あなたは変わらずラインナップ。
訪れるであろう・あなたの出番まで。
じっと待っててね。
エレベーターを待つ私。
ドアが開く。
混んでいるのにスペースを開けてくれる人。
『何階ですか?』。
ニッコリ尋ねてくれる人。
閉まりかけたドアを開けてくれる人。
下の階で待つ人のために自分が降りる際にボタンを押す人。
出来そうで・できない何気なさ。
だからこそ・何気なさが美しい。
美しさを伝染させよう。
まずは私から。
そしてあなたへ。
クリニックの階段を上がる。
昇り始めは、俯き加減。
「いかん・いかん」。
と・我に返る。
二階に上がる頃には・胸張って背筋伸ばして足を運ぶ。
三階に着く頃には・顔を上げ窓の向こうの青空を仰ぐ。
いつだって・威風堂々とありたい。
雲の上は・いつだって青空。
たなべクリニックは・今年開院100周年を迎えた。
100周年記念事業を様々な場所で・様々な形で開催している。
以前より「産婦人科のちびっこ職場体験」を開催したかった。
本家キッザニアの見学。
ちびっこ職場体験を行っている全国の病医院への見学研修。
産科に特化したキッザニアをどうしてもやりたかった。
100年の節目に遂に実現できた。
子供たちが多くの経験をしてくれた。
とても楽しんでくれた。
修了証を手にした子供たちの眼がとても輝いていた。
これからもずっと続けていく。
今までも・これからもお役目を果たしていく。
老舗旅館。
若女将のお出迎え。
継承されてきたものと新たに吹く風。
若女将の新しい風が宿の所々に見え隠れしている。
温故知新。
常連客と新たな顧客。
大女将と若女将。
お見送り。
出迎え三歩。
見送り七歩。
振り続ける二人の手が老舗を守っている。