今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.686「ランドセル」

ファミリースタッフのこどもが来年小学校入学。

子も親も院長もとても楽しみ。

新一年生は・ワクワクドキドキのランドセル選び。

最新のランドセル事情を調査。

ビックリ・どっきり。

軽くて丈夫は当たり前。

通気性まで良い。

なんとカスタマイズできる。

色も24色のバリエーション。

私が入学する頃は・男の子黒・女の子赤の2色の世界。

そしてなんと!

背負うだけじゃなくて・手に持つ・肩に掛けるの3スタイル。

ただただ驚くばかり。

すごいねぇ~。

楽しいねぇ~。

入学式待ち遠しいねぇ~。

Vol.685「変容」

長い不妊治療期間を経て・無事ご妊娠されたご夫婦がいる。

妊娠された時には・私自身も本当にうれしかった。

言葉では言い表せないストレスがあったと想う。

不妊治療中には・表情がとても暗い時期もあった。

妊娠され順調に経過していく中で・その表情がとても穏やかになっていかれた。

「だいぶ妊婦さんみたいな顔つきになってきましたね」と私。

『あらそうですか』と笑みがこぼれる。

髪型もショートカットに。

良くお似合いです。

お腹も大分大きくなりました。

楽しみですね。

私もとても楽しみです。

Vol.684「次こそは」

学生時代テニス部だった息子は・卒業後も大好きなテニスを続けている。

地元のテニスクラブに所属して・子供たちを指導している。

趣味で続けているテニスだが・時々所属しているテニスクラブよりエントリーして

大会へ参加している。

前回は2回戦敗退。

悔しい想いをした。

今回優勝目指してエントリー。

しかし・惜しくもベスト4には勝ち上がれなかった。

「悔しい?」と私。

『・・楽しかったからいい』と息子。

残念会開催。

明日も練習に行くらしい。

やっぱり・・悔しいよね。

次こそは・・。

楽しんでステップアップしよう。

朗報を父は待っている。

Vol.683「余命」

ガンの告知を受けた方がいた。

余命宣告も受けた。

その方は・・。

ガンになって良かったとおっしゃった。

『残された時間を家族と大切に過ごせる』。

『家族も私との時間を刻んでくれる』。

『事故や震災などで突然別れを迎える訳ではない』。

『私は死を知る事で残された時間を有意義に過ごしきちんとお別れが出来るから』。

『だから私はしあわせ』。

そう語られた。

返す言葉は見つからなかった。

ただ・・。

いま・ここを生きよう。

そう強く想った。

Vol.682「花筐」

唐津古里映画「花筐」の0号試写が地元唐津で開催された。

私も招待を受け・足を運んだ。

関係者を招待した試写会には監督の大林宣彦さん・主演三人の俳優陣の舞台挨拶も

行われた。

2時間50分の大作。

大林監督独自の世界観に圧倒された映像美溢れる作品であった。

監督・俳優陣・エキストラ・ボランティア・推進委員会など・多くの方々の熱意と

協力の元素晴らしい作品が完成の日を迎えた。

『この作品は・みなさんのものです』。

『私たちは死すとも・映画は永遠に残ります』。

大林監督は挨拶の最後をこう結ばれた。

今では・映画館も無くなった故郷唐津。

このご縁に感謝したい。

唐津の素晴らしさを日本中に世界中に伝えたい。

Vol.681「伝承」

『唐津くんち』がユネスコ無形文化遺産に登録された。

誇り高く・とても素晴らしい事である。

先人の絶えぬ事ない努力が今を導いている。

歴史を紡ぐ事は容易ではない。

郷土への誇りと深い愛情が人々を突き動かして来た。

過去から現在へ。

現在から未来へ。

今までも・これからも想いは伝承される。

絶える事なく受け継がれて行く。

Vol.680「二十歳」

クリニックのファミリースタッフに看護学生がいる。

学校に通いながらの勤務。

仕事と学業の両立。

二十歳。

入職して二年。

学校も職場にも少しずつ慣れて来た頃。

成長と共に幾つもの壁が現れる。

一つの壁を乗り越えると・また新たな少し高い壁が見えてくる。

そこには笑いも涙もある。

その場所には・達成感と挫折感が交差する。

乗り越えられない壁などない。

目の前に立ちはだかる壁には必ず意味がある。

成長こそがあなたの進むべき道。。

Vol.679「おかえり」

生まれ育った土地がある。

家族と暮らした家がある。

生まれた場所がある。

たなべクリニックで・お母さんに逢いに来てくれた赤ちゃんたち。

おかえり。

あなたが生まれたこの場所は・今までもこれからもここにある。

Vol.678「ひよこ」

幼い頃・地元のお祭りで”ひよこ釣り”の露店があった。

弟は興味津々でひよこを釣り上げ・自宅に持ち帰った。

数日はとても良く可愛がり面倒をみていた。

しかし・幼い子ども。

飽きるのも早い。

代わりにおばあちゃんが根気強く飼育していた。

ひよこはやがて成長し親鳥になった。

最終的に大きくなった鳥たちは屠殺場へ連れて行かれた。

鳥たちは変わり果てた姿で戻って来た。

世話をしなくなった弟は泣いていた。

知人が譲り受け・美味しく食べてしまった。

それから一時・私たち兄弟は鳥を食べれなくなった。

鳥に罪はない。

世話してくれたおばあちゃんに感謝しなくてはならない。

食してくれた知人にも感謝しなくていはならない。

露店で出逢った・小さな命。

大人となった兄弟は忘れてはならない。

おもちゃではない。

同じ命。

Vol.677「自律」

私は小学校を卒業後・全寮制の中高一貫教育の学校に入学した。

12歳の私は・親元を離れ寮生活をスタートした。

中学一年生は・大部屋で共同生活をする。

洗濯も自分で行い・食後輪番で食器洗いもする。

基本・自分の事は自分で行う。

入寮間もない頃・私は発熱して寝込んでしまった。

同級生が元気に登校した広い大部屋に一人取り残された。

正直・・心細かった。

面会は・食事を運んで来てくれる寮母さんのみ。

静かで・冷たい時間をたった一人で過ごした。

・・・。

頼れるのは・自分ひとり。

実家とは大違い。

いかん・・。

自分の身は・自分で守る。

自己管理の大切さを身に染みて学んだ。

寮生活を始めて・家族の有難さに気付いた。

遠い過去。

けれど・消えぬ良き教訓。