今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.666「妊婦さんスタッフ」

クリニックにもお腹に大切な赤ちゃんがいるファミリースタッフがいる。

妊娠が判明。

ファミリースタッフからの祝福。

予定日が確定。

みんなで喜ぶ。

性別を教える。

盛り上がるスタッフ。

妊婦健診。

みんなが見守る。

ユニフォームがマタニティーウェアに代わる。

産休に入る。

赤ちゃんが逢いに来てくれる日をみんなで待ちわびる。

赤ちゃんが逢いに来た。

みんなが感激。

産科で働く。

自院で健診・自院で出産。

みんな嬉しい。

みんな安心。

赤ちゃん一番安心。

Vol.665「お父ちゃん」

休日のお昼。 

あるドキュメンタリー番組の再放送を観た。

地方のうどん屋。

夫婦二人で始めた小さなお店。

やがて評判を呼び店は繁盛。

従業員を雇うまでになった。

地元で有名店に成長。

幸せな日々が流れた。

けれど悲しい出来事が訪れた。

店主であるご主人の突然の他界。

大黒柱を失った繁盛店は窮地に立たされた。

しかし奥さんは踏ん張った。

悲しみを乗り越え・夫婦で育てた大切なお店を守り続けた。

従業員と共に変わらぬ味を提供し続けた。

密着したテレビ取材。

インタビューアが尋ねた。

「ご主人が亡くなった後・お店を閉じる事なくお客様に支持され・ずっと頑張ってこれた理由は何ですか」。

『お父ちゃんに・・褒められたいから』。

しばし沈黙の後こう続けた。

『私があっちの世界に行った時お父ちゃんに褒めてもらいたくて』。

『良く頑張ったなあ~ってお父ちゃんに褒めてほしい』。

涙目でお母ちゃんは語った。

今も途切れる事のない客足。

天国でお父ちゃんが微笑んでいる。

Vol.664「ぶれない想い」

たなべクリニックは日本ソフロロジー研究会が認定した・日本で最初の研修施設でもある。

たなべクリニックは日本におけるソフロロジー法の普及を担っている。

全国から多くの医療従事者が絶える事なく訪れている。

加えてメディカ出版主催の産前教育セミナーでは・十年以上に渡りプランナーとして

ソフロロジー法の普及に努めている。

たなべクリニックは『育児こそ世界で最も重要な仕事である』を

ミッション(企業理念)としている。

変わる事ない熱意と信念の元・今までもこれからも強い想いで活動を続けている。

Vol.663「今が一番」

末期ガンの女性。

最期を自宅で迎えると決めた。

ご主人と二人。

『おはよう』で始まる1日が尊い。

「寒くないか」。

『大丈夫・寒くない』。

手を握りあった何気ない会話が愛しい。

余命1ヶ月と宣告された後・数ヶ月もご主人との時間を共有。

『しあわせ』。

『今が一番幸せ』。

彼女は・そう言い遺して旅立った。

Vol.662「繋ぐ・繋げる」

関西から唐津へお里帰り。

初産のお母さん。

予定日数日前に陣痛がやって来た。

赤ちゃんは・遠路お父さんが来るのを待っていてくれた。

お母さん・お父さんの元に元気な赤ちゃんが逢いに来た。

『私は良平先生のお父さんに取り上げてもらいました』。

『今度は私の赤ちゃんを良平先生に取り上げてもらいました』。

『この子がお産する時も宜しくお願いしますね』。

繋ぐ・繋げる。

赤ちゃんおめでとう。

お母さんありがとう。

Vol.661「ただいま」

休日にあるテレビプログラムを観た。

ある一人の外国女性が空港で取材を受けていた。

彼女の両親は親日家で・よく日本を訪れていたらしい。

両親の影響もあり・彼女は日本に興味を持ち日本語も勉強した。

『是非訪れたかった国・日本で多くの日本人と交流したい』。

彼女はインタビューにそう答えた。

来日後様々な日本人と接した彼女に帰国の日が来た。

「最も印象のある・好きな日本語は何ですか」と問われた。

『ただいま』が好き。

なるほど。

すてき。

大事にしよう。

ただいま。

大事に使おう。

ただいま。

Vol.660「バランス」

日々の診療の中で・ご年配の方に良くお逢いする。

何らかのご心配があり来院されているのだが・お元気な方は多い。

姿勢が良い。

艶のある声。

生き生き。

はつらつとされている。

ふとお年を確認する。

お若い。

現役でお仕事されている方も多い。

ライフワークバランスが良いと感じる。

90歳のご婦人。

「お元気を頂いてよろしいですか」と私が手を握りかける。

『喜んで!どうぞ』と手を差し伸べられる。

「ありがとうございます」。

『こちらこそ』。

素敵に歳を重ねてこられた方々。

人生の良き手本は・目の前にいらっしゃった。

Vol.659「喝采」

結婚披露宴に招待された。

知人のご息女(次女)が嫁がれる。

宴の最後に両家を代表して新郎のお父様が挨拶された。

新郎父は

「新婦のお父様はお嬢様二人。ご長女も既に嫁がれておられますので・

宴でご挨拶される機会がもう御座いません。」

「よって・今日は新婦のお父様にも是非ご挨拶して頂きたいと考えます。」

と・スピーチされた。

思わぬサプライズに新婦父は・涙ながらに感謝の意を言葉にされた。

会場は・大きな拍手に包まれた。

Vol.658「バトン」

出張先から知人にお土産を買って帰る。

帰宅後・家内に頼み届けてもらう。

すぐさま・お礼の連絡が入る。

後日・お逢いした際また丁寧にお礼を述べられる。

暫くして・再会した際に再びこの間のお礼を伝えられる。

「そんな大したものじゃないので・そんなお礼を言われると恐縮です」と私。

その方は・いつも丁寧にお礼の言葉を述べられる。

その素敵な振舞いに・ふと興味が湧きその方に尋ねてみた。

曰く・母の教えだと告げられた。

生前母は常々感謝の意を・ご恩を忘れてはならぬと娘たちに説いていた。

お礼は三回言いなさいと。

それは家訓であると。

だから今も・その教えを守っていると。

素敵な話を伺った。

継がれる大切なものがある。

素敵なバトンは親から子へ・子から孫へ渡される。

Vol.657「年越し」

子供たちが成人し・家を離れると家族全員が揃う機会が自然と減る。

家族全員で食卓を囲む時間が愛おしくなる。

家族が集う。

共に年を越す。

新年の挨拶。

お屠蘇。

おせち料理。

今年の抱負を語り合う。

お年玉。

一年の計は元旦にあり。

共にスタート。

共に想う。

囲む食卓に他愛もない会話が行き交う。

集う嬉しさ。

集う幸せ。

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